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医療保険は本当に必要なのか
医療保険と聞くと誰もが1つは加入するものと考えていいる人も多いかと
思います。しかし、医療保険は毎月掛け捨てですので保険金を受け取らないと
掛け金が無駄になる可能性があります。
ある意味で保険は、株や投信を買うよりもリスクの大きい商品でもあります。
また、長い期間払い続けることになるので本当に必要な分を見極めて最小限の
掛け金で加入することをオススメします。先進医療については、医療保険でカバーしておくと安心です。
必要性を判断するポイント
- 【ポイント1】 高額療養費制度の内容把握&不足額の把握
- 【ポイント2】 医療保険の損益分岐ポイントを理解
- 【ポイント3】 医療保険の加入&見直しのポイントを把握
- 結論:先進医療特約をつけて最小限医療保険に加入するのがオススメ
高額療養費制度によってある自己負担が軽くなるようになっています。この制度を知らずに保険に加入しない方がいいです。
この制度の理解をした上で不足分を補う分だけ加入を検討しましょう。

【ポイント1】 高額療養費制度とは
高額療養費制度とは、健康保険の加入者全員が対象になる制度です。
医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額を超えた分が
あとから払い戻される制度です。
ココがポイント
医療費の自己負担額を一定額までに抑えてくれる制度
この制度があるため、高額な医療費に対して過度な心配をしてたくさんの医療保険に加入する必要はないのです。
この制度を使っても不足しそうな部分を補うために保険に加入しましょう。先進医療は対象外なので医療保険でカバーするのがオススメです。
事故負担額の上限は年齢や年収によって変わります。
※入院時の差額ベッド代や食事代は含みません。公式情報はこちらへ。
【高額療養費制度の上限額】69歳以下
上限額 | 100万円医療費がかかった場合の自己負担額 | |
年収約1,160万円〜 | 252,600円+(医療費−842,000円)×1% | 254,180円 |
年収約770〜1,160万円 | 167,400円+(医療費−558,000円)×1% | 171,820円 |
年収370〜770万円 | 80,100+(医療費−267,000円)×1% | 87,430円 |
〜年収370万円 | 57,600円 | 57,600円 |
住民税非課税 | 35,400円 | 354,000円 |
案外自己負担額が低いと思いませんか?
3ヶ月高額な医療費がかかったとしても50万円程度用意できれば手元資金で支払うことができます。
50万円なら預貯金で賄うことのできそうな額ですよね。
【高額療養費制度の上限額】70歳以上
恐らくこのブログを読んでいる人で70歳以上の人は少ないと思うので割愛します。参考はこちら。
【ポイント2】 医療保険の損益分岐点
仮定条件を以下の通りとした場合のシミュレーションです。
【保険料】30歳で1500円、40歳で2000円
【保障内容】入院5,000円/日、手術50,000円/回
現在の年齢 | 支払う保険料 | 医療保険に加入した方が得になる入院日数 |
30歳(80歳まで加入) | 90万円 | 160日入院&2回手術 |
40歳(80歳まで加入) | 96万円 | 172日入院&2回手術 |
ココに注意
入院日数の平均はたったの29.3日
参照:厚生労働省 平成29年患者調査
平均29.3日なので平均日数の入院を5回以上しないと元が取れない計算になりますね。
もちろん長期の入院をして入院日額を長期間受け取ったり、
大きな手術を行ったり、先進医療を受けた場合などで払い込み額以上の保険金を受け取ることになる可能性もあります。
ですが、何もなければ支払った保険料を全てを捨てたことになります。
【ポイント3】 医療保険を選ぶ&見直すポイント
ココがポイント
医療保険はなるべく安く&特約減らす
営業の立場からするとなるべく保険料を高くしたいと思います。
そのため、少し不安を煽って保険金額を上げたり、特約をつけるようにするかもしれません。
ですが、正直にいうとそこまで保障を手厚くしたり、高い保険料をかける必要はないと思っています。
現在加入している保証が少し手厚すぎたなという方は是非見直してみてください。
保険の見直しや加入はコチラ→生命保険・損害保険の無料相談/見直し『FP無料相談』
見直しのポイントは下記の通りです。
【見直しその1】入院の保障は5000円/日で
高額療養費保障である程度保障が出るので、差額ベッド代や食事代の一部が出れば十分かと思います。
【見直しその2】特約は先進医療特約のみでOK
特約をつけるならまずお勧めしたいのは、先進医療特約です。
先進医療分の治療費は高額療養費制度の対象外となるため、医療保険に加入する大きなメリットになります。
せっかく加入するならこの特約はつけましょう。
【見直しその3】払込方法は終身払いで(○○歳払い済みや一時払いは×)
◯◯歳払済という支払いは一見お得に見えます。
しかし払済になる(若いうちから高額な保険料を支払ってしまっている)ため見直しがしにくくなります。
しかし、医療技術も医療保険も変化します。30年前と今では全く違いますよね?
時代と資産背景に即した保険に見直せるようにするためには終身払にしておく必要があります。
見直しを希望される方はコチラ→生命保険・損害保険の無料相談/見直し『FP無料相談』